2020.8.5

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    レッスン4

 第4章 既存の曲データ入力のサンプル
    基本的な音階入力、演奏、メロディ作成が出来る様になりましたら手元に実際の楽譜を用意して
    楽譜を参考に音楽を作成するとより判りやすく有効に利用が可能になります。
    ここでは有名なベートーヴェンの作品を聞いてみてデータと本物の楽譜を比較してみてください。
    楽曲の解釈はそれぞれですが、楽譜では表現できない演奏の取り扱いが見えてきます。

  4.1 ベートーヴェン作曲 ピアノソナタ 第14番(月光)
       

   4.1.1 MIDIデータのサンプル
    MIDIデータのサンプルです演奏してみてください。

        第1楽章 (mn1-main.mid)
        第2楽章 (mn2-main.mid)
        第3楽章 (mn3-main.mid)

   4.1.2 楽曲の全体構成
     メイン画面でユーザID lesson/moon ディレクトリで
     サンプルでは3楽章からなる楽曲を3つのディレクトリで分けています。
     第1楽章のディレクトリ名はma 、ファイル名は mn1 です。

    

    第2楽章のディレクトリ名はmb 、ファイル名は mn2 です。

    

    第3楽章のディレクトリ名はmc 、ファイル名は mn3 です。

    

    第1楽章のパート・ファイルは、ピアノのパートをメロディ、伴奏、
    低音部の3つに分かれています。

    第2楽章はシーケンスを0から8までに分けて、パート・ファイルは、
    ピアノの右手、左手で分かれています。

    第3楽章はシーケンスを0から2までの3つに分けて、パーと・ファイルは、
    ピアノの右手、左手で分かれています。

   4.1.3 第1楽章の説明
    ma : 第1楽章のテキスト・データ (メイン画面)
     コンダクター・ファイルのリンクをクリックします。

   

      C : コンダクター・ファイル


     テンポ設定は4分音符48bpmで、調は嬰ハ単調 (C# minor)です。

      

     (先頭カラムの$は調の設定を行います。$の後の#はシャープ記号、&はフラット記号です。
     嬰ハ単調は$####で設定します。)

     メロディ・パート・ファイル
   ・スイング(Swing)
     注、 mn1_009.html のパート・ファイル(5,6,19,11)小節にある_/).+3 , _/))-3 は、
    音符の値に+300、-300の値を足し算、引き算した値での演奏になりここではswingと呼んでいます。

      

      _/).+3 = 75,000 + 300 = 75,300
      _/))-3 = 25,000 - 300 = 24,700
      _/).+3 は音符を伸ばし、_/))-3は音符を短く演奏します。

     タイミングは、前の音符を長く演奏することで、後ろの音符が少し遅れた演奏になります。
     swingは同じ小節内では+と-の値が0ゼロになる必要があります。
     詳細はマニュアルのswingの項を参照してください。

     伴奏パート・ファイル
    ・ダイナミック・エクスパンドの利用
     伴奏は3連譜がずっと続くため、入力を簡単に済ませる用途でアルペジョ等を
     簡単に入力可能な「ここではダイナミック・エクスパンドと呼んでいる」入力方法を使っています。

      


      例、楽譜を参照して下記を理解してください。

      *+m01 n = "0 1 2 0 1 2 0 1 2 0 1 2" r = "3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3"
      *+m01 b = "11.8 11.5 11.2 11.8 11.5 11.2 11.8 11.5 11.2 11.8 11.5 11.2"

           n = "0 1 2 0 1 2 0 1 2 0 1 2"は、
           ノートの位置を指定しています。
       左から0:ソ 1:ド 2:ミ ソドミ ソドミ ソドミの繰り返しです。

           r = "3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3" は、
      リズムでn = " "の位置のノートの音の長さで全て3の同じ長さです。

      b = "11.8 11.5 11.2 11.8 11.5 11.2 11.8 11.5 11.2 11.8 11.5 11.2" は、
       n = " "の位置にあるノートの音強の倍率です。

       +m01のダイナミック・エクスパンド設定行は、
      ノート行の_Exp のカラムの位置+m01 が記載された行で利用されます。

      

      ・連譜
       伴奏パートの12、13、14、15、、小節にある %81 _/[3 、 [ 、 [ の3行は3連譜です。

     低音部パート・ファイル
      ・小節をまたがったタイ
       ノートの継続は:コロンの文字です、小節をまたがったタイの例です。

      

   4.1.4 第2楽章の説明
    mb : 第2楽章のテキスト・データで先頭の1小節から17小節までです。

   

         C : コンダクター・ファイル mn2_000
         M : ピアノパート(右手) mn2_00a
         M : ピアノパート(左手) mn2_00b

   4.1.5 第3楽章の説明
    mc : 第3楽章のテキスト・データ で先頭の1小節から66小節までになります。

   

         C : コンダクター・ファイル mn3_000
         M : ピアノパート(右手) mn3_00a
         M : ピアノパート(左手)mn3_00b

      ・ペダル
       ノート行のP_Exp のPのカラム位置に下記文字を入れる。

     

        @ サスティン(ダンパー)ペダルOn
        * ペダル Off

      ・ダイナミック・エクスパンドを使ったクレッシェンド

   4.1.6 全曲の演奏
    mn : サンプルのmoon/mn ディレクトリ、ファイル名 moon は全曲のデータが作成されています。
        [make] を実行し、moon.mid の演奏をしてみてください。

   

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